結論:
ドル円4時間足は上昇トレンド中の調整局面のため、
今は無理にエントリーせず、押し目形成を待つ。
はじめに
本記事では、USD/JPY(ドル円)の4時間足チャートをもとに、
現在の相場環境と今後のシナリオについて整理していきます。
トレンドライン・水平ライン・移動平均線・オシレーターを総合的に見て、
「今は買うべきなのか、それとも待つべきなのか」を明確にすることが目的です。
4時間足の全体環境認識

まずは相場の大枠から確認します。
ドル円4時間足は、
・高値・安値を切り上げる形を維持
・長期移動平均線(200MA)は上向き
・価格は依然として200MAの上で推移
しており、大局では上昇トレンドが継続中と判断できます。
ただし直近では高値圏からの反落が入り、
現在はトレンド中の「調整局面」に入っている状況です。
水平ラインから見る重要価格帯

次に、価格の意味を理解するために水平ラインを整理します。
- 157.119円:直近の高値・天井候補
- 155.727円:現在意識されている戻り高値ゾーン
- 153.295円:強い押し目候補(最重要ライン)
- 150.017円 / 149.205円:上昇トレンド崩壊を判断する水準
現在の価格帯(155円台)は、
上値は重く、下値余地もある方向感の出にくい中間ゾーンです。
この位置で無理にエントリーするのはリスクが高いと考えられます。
トレンドラインと移動平均線の状況
長期の上昇トレンドラインは、
現時点ではまだ割られていません。
そのため、構造的には
「上昇トレンドが崩れた」と断定する段階ではなく、
あくまで調整の範囲内と捉えるのが妥当です。
移動平均線を見ると、
- 短期MA:下向き
- 中期MA:横ばい〜やや下向き
- 長期MA:上向き
という並びになっており、
上位足は上昇、短期は調整という典型的な形を示しています。
オシレーターから読み取れること

RSI(9)は現在46付近で推移しており、
過熱感はなく、売られすぎでもありません。
MACDはゼロライン付近で推移しており、
トレンドの勢いが一旦落ち着き、
次の方向性を溜めている段階と読み取れます。
オシレーター単体ではエントリー根拠にはならず、
あくまで環境認識の補助として使う局面です。
エリオット波動から考えるシナリオ

現在のカウントから考えられるシナリオは大きく2つです。
シナリオA(本命)
上昇5波動が進行中で、現在は調整のABC波。
C波が153.3円付近で完了し、
再度上昇トレンドに回帰する形。
シナリオB(注意)
すでに上昇5波が完了し、
153.295円を明確に割ることで中期調整入り。
この2つの分岐点が、まさに現在の局面です。
今後のトレード戦略
現時点での結論はシンプルです。
- 今の価格帯では 無理にトレードしない
- 153.3円付近までの押し目を待つ
- 1時間足〜15分足で反発確認後にロング検討
「上昇トレンドだから買う」のではなく、
買っていい位置まで待つことが重要な局面です。
まとめ:今回の分析ポイント
- 4時間足では上昇トレンドは継続中
- 現在は高値圏での調整局面
- 155円台は中途半端で見送りが無難
- 注目は153.3円付近の押し目形成
相場は「やること」よりも
「やらないこと」を決める方が難しい場面があります。
今回はまさに、
待つことが正解になりやすい相場環境だと判断しています。
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